訓蒙図彙122

訓蒙図彙 122 果蓏の部

沙糖(さとう) sugar

[訓読]沙糖 さたう(さとう) 蔗糖(しゃとう)、同じ。〇白きを白糖(はくとう)、糖霜(とうそう)と名づけ、黒きを紫糖(しとう)と名づけ、凝るを米糖(べいとう)、石蜜(せきみつ)と名づけ、化せるを沙蜜(さみつ)と名づく。


[通釈]沙糖 さとう 蔗糖も同じ。〇白いのを白糖、糖霜といい、黒いのを紫糖といい、凝固させたものを米糖、石蜜といい、溶かしたものを沙蜜という。


[語釈]●沙糖 砂糖とも(現在はこれが一般的)。蔗糖を主成分とする甘味料。サトウキビからつくられる甘蔗糖とサトウダイコンからつくられる甜菜糖がある。製法により含蜜糖・分蜜糖、精製の程度により粗糖・精製糖、色により白砂糖・赤砂糖・黒砂糖、加工形態により粉糖・角砂糖・グラニュー糖・氷砂糖などに分類される。享和12年(1727)、将軍吉宗により琉球国から(平賀源内の「物類品隲」の記述では薩摩から)甘蔗苗が求められ、本州・九州で栽培・製糖が行なわれるようになって、やがて民間へも普及した。

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