訓蒙図彙116

訓蒙図彙 116 果蓏の部

松子(しょうし) pinenut

[訓読]松子 せうし(しょうし) からまつのみ。海松子(かいしょうし)なり。又新羅松子(しんらしょうし)と名づく。


[通釈]松子 しょうし からまつの実。海松子のこと。又、新羅松子という名がある。


[語釈]●松子 カラマツの実。カラマツ(落葉松、唐松、学名:Larix kaempferi)は、マツ科カラマツ属の落葉針葉樹。日本の固有種 で、東北地方南部・関東地方・中部地方の亜高山帯から高山帯に分布し、天然林は少なく日当たりのよい乾燥した場所が生育に適する。学名の種小名はエンゲルベルト・ケンペルへの献名。松かさは長さ2.0-3.5 cmで、中に30-50個の種子を生産する。松かさははじめ緑色であるが、受粉後4-6ヶ月が経過して十分に熟すと茶色に変化し、種子を散布する。通常、古くなった松かさは樹にそのままついており、鈍い灰黒色に変色している。下向きの雄花と紅紫色の雌花が同じ株の樹木で、花期は5月。

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