訓蒙図彙111
訓蒙図彙 111 果蓏の部
枇杷(びわ) loquate
[訓読]枇杷 びは(びわ) こふくべ。俗音、びは(びわ)。一名、炎果。或以此メ為廬橘ト。
[通釈]枇杷 びわ こふくべ。俗音、びわ。一名、炎果(えんか)。或此を以て廬橘(ろきつ)となす。
[語釈]●ビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)は、バラ科の常緑高木および食用となるその実。原産は中国南西部で、日本では四国、九州に自生する。果樹としては九州、四国のほか和歌山県、千葉県(房総半島)、静岡県などで栽培される。葉は濃い緑色で大きく、長い楕円形をしており、表面にはつやがあり、裏には産毛がある。その大きな葉陰に楽器の琵琶に似た形をした一口大の多くの甘い実がなり、黄橙色に熟す。 ●こふくべ ふくべは瓢箪。小さな瓢箪の意。
[用例]
唐.杜甫「田舍」詩:櫸柳枝枝弱,枇杷樹樹香。
唐.元稹「山枇杷」詩:穠姿秀色人皆愛,怨媚羞容我偏別。
唐.王建「寄蜀中薛濤校書」詩:萬里橋邊女校書,枇杷花裡閉門居。
明.湯顯祖「牡丹亭」第三齣:怎念遍的孔子詩書,但略識周公禮數。不枉了銀娘玉姐只做個紡磚兒,謝女班姬女校書。
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