訓蒙図彙109
訓蒙図彙 109 果蓏の部
金柑(きんかん) kumquat
[訓読]金柑 きんかん ひめたちばな。金橘(きんきつ)、廬橘(ろきつ)、並びに同じ。
[通釈]金柑 きんかん ひめたちばな。金橘、廬橘、ともに同じ。
[語釈]●金柑 ミカン科キンカン属 (Fortunella) の常緑低木の総称。別名キンキツ(金橘)。果実は小粒で甘酸っぱく、ほろ苦い後味が残るので知られる。中国の長江中流域原産。日本へは中国から伝わり、暖地で栽培されている常緑低木。 名の由来は、黄金色のミカン(蜜柑)の意味から金橘、金柑の中国名が生まれて、日本ではそれを音読みしてキンカンとなった。秋の季語。果実は果皮ごとあるいは果皮だけ生食する。皮の中果皮、つまり柑橘類の皮の白い綿状の部分に相当する部分に苦味と共に甘味がある。果肉は酸味が強い。果皮のついたまま甘く煮て、砂糖漬け、蜂蜜漬け、甘露煮にする。甘く煮てから、砂糖に漬け、ドライフルーツにすることもある。
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