訓蒙図彙101
訓蒙図彙 101 果蓏の部
楉榴(じゃくりゅう)
[訓読]楉榴 じやくりう(じゃくりゅう) 俗音、ざくろ。安石榴(あんせきりゅう)なり。若榴(じゃくりゅう)、同じ。実に酸甘二種有り、花に火榴(かりゅう)、白榴(はくりゅう)、千葉榴(せんようりゅう)の品有り。
[通釈]楉榴 じゃくりゅう 俗音は「ざくろ」。安石榴のこと。若榴も同じ。実に酸っぱいのと甘いもの二種がある、花に火榴、白榴、千葉榴の品がある。
[語釈]●楉榴 楉も榴も共にザクロ。今は一般に石榴・柘榴と表記する。ザクロは楉榴(ジャクリュウ)がなまったもの。ザクロはミソハギ科ザクロ属の1種の落葉小高木、また、その果実のこと。庭木などの観賞用に栽培されるほか、食用になる。果実は花托の発達したもので、球状を呈する。果皮は厚く、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が多数現れる。果肉1粒ずつの中心に種子が存在する。
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