訓蒙図彙92
訓蒙図彙 92 果蓏の部
柹(し) Japanese persimmon
[訓読]柹 し かき。俗に柿に作る。今按ずるに、柹は總名なり。紅柿(こうし)、蒸餅柿(じようへいし)、同じ。椑子(ひし)、こざはし。朱柿(しゆし)、同じ。漆柿(しつし)、しぶかき。蓋柿(がいし)、ゑんざがき(えんざがき)。鹿心柿(ろくしんし)、ふでがき。
[通釈]柹 し かき。俗に柿の字に作る。今考えるに、柹は総明名である。紅柿と蒸餅柿は同じ。椑子は、こざはし。朱柿も同じ。漆柿はしぶかき。蓋柿はえんざがき。鹿心柿はふでがき。
[語釈]●柹 柿の古体字。姉の字も古体は姊(し)。つくりの部分は蔓の巻いた棒の上部を指したもので「上方の」「上位の」を意味する。柿の皮を水につけ上澄みから渋を取ったことによるものという。
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