訓蒙図彙89
訓蒙図彙 89 果蓏の部
榧(ひ)
[訓読]榧 ひ かへ(かえ)、かや、榧子(ひし)なり。棐(ひ)、棑(ひ)、柀子(ひし)、赤果(せきくわ(せきか))、並びに同じ。一に曰く、柀子は麁榧(そひ)なり。円にして大なり。
[通釈]榧 ひ かえ、かや、榧子のこと。棐、棑、柀子、赤果は、いずれも同じ。一説に、柀子は麁榧であるという。丸くて大きい。
[語釈]●榧 かや。山野に自生する、いちい科の常緑高木。庭木としても植える。葉は平たい線状で堅く、先がとがっている。雌雄異株。種子から油をとり、食用。材は堅く、建築、また碁盤などに使う。
[用例]
『儒林外史』第五三回:鄒大爺,榧子兒你嗒嗒!他府裡『不點蠟燭,倒點油燈。
『紅樓夢』第二六回:給你個榧子吃,我都聽見了。
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