訓蒙図彙86

訓蒙図彙 86 果蓏の部

柑(かん) kunenbo; citrus chachiensis

[訓読]柑 かん 柑子(かんし)なり。俗に云ふ、くねんぼの属。或は云ふ、此方に真柑無しと。


[通釈]柑 かん 柑子である。俗にいう「くねんぼ」の属。一説に、此方には真柑が無いという。


[語釈]●柑 コウジ。ミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種。 「ウスカワミカン」ともいう。ミカン科ミカン亜科ミカン連(カンキツ連)の、ミカン属など数属の総称を柑橘類(かんきつるい)というが、その柑がこれ。橘はタチバナ。


[用例]

唐.馮贄『雲仙雜記』卷二.俗耳鍼砭詩腸鼓吹:戴顒春攜雙柑斗酒,人問何之,曰、徃聽黃鸝聲,此俗耳鍼砭,詩腸鼓吹,汝知之乎。

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