訓蒙図彙77
訓蒙図彙 77 果蓏
果蓏の部
[解説]果蓏(から)は「果」は樹木になる実、「蓏」はつる草になる実。木の実と草の実のこと。
杏(きょう)
[訓読]杏 きやう(きょう) からもも。今云ふ、あんず。杏子の唐音である。凡そ果実皆子と称す。
[通釈]杏 きょう からもも。今は「あんず」という。「杏子」の唐音である。凡そ果実は皆「子」と称する。
[解説]唐音(とうおん・とういん)は、平安時代中期以降、江戸時代末期までに中国から入ってきた字音にもとづく音読みのこと。
唐音の言葉の例
餡(アン)
行脚(アンギャ)
杏子(アンズ)
行灯(アンドン)
椅子(イス)
清(シン)
西瓜(スイカ)
水団(スイトン)
扇子(センス)
作麼生(ソモサン)- 禅問答をかける側の僧の発する言葉
炭団(タドン)
簞笥(タンス)
蒲団(フトン)
菠薐(ホウレン) - 「ほうれん草」の「ほうれん」
払子(ホッス)
饅頭(マンジュウ)
様子(ヨウス)
明(ミン)
栗鼠(リス) - 古くは「リッス」
鈴(リン)
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