訓蒙図彙72
訓蒙図彙 72
蠟嘴(ろうし)
[訓読]蠟嘴 らうし(ろうし) 今按ずるに俗に云ふ、「まめどり」「まめまし」。桑鳸(さうこ(そうこ))なり。一名𥨸脂(せつし)。
[通釈]蠟嘴 ろうし 今考えるに、俗にいう「まめどり」「まめまし」、つまり桑鳸のことである。一名は𥨸脂。
[語釈]●蠟嘴 シメ(鴲、学名: Coccothraustes coccothraustes)。スズメ目アトリ科に分類される鳥類の一種。蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)という異称がある。「シー」と聞こえる鳴き声と、鳥を意味する接尾語である「メ」が和名の由来となっている。全長約18cmで、スズメより大きく、ヒバリほどの大きさ。平地から山地の落葉広葉樹林や雑木林に生息する。また、市街地の公園、人家の庭でも見ることができる。ムクノキ、エノキ、カエデなどの種子を主食とする。果肉の部分は摂取せず、太い嘴で硬い種子を割って中身を食べる。
0コメント