訓蒙図彙62

訓蒙図彙 62

鳲鳩(しきゅう)

[訓読]鳲鳩 しきう(しきゅう) 今按ずるに俗に云ふ、かっこうどり。布穀(ふこく)なり。ふふどり、布谷(ふこく)、獲穀(くわつこく(かっこく))、郭公(くわつこう(かっこう))、並びに同じ。


[通釈]鳲鳩 しきゅう 今考えるに、俗にいう「かっこうどり」。布穀のことであろう。ふふどり、布谷、獲穀、郭公、ともに同じ。

[語釈]●鳲鳩 尸鳩とも。郭公(かっこう)のこと。


[用例]

『本朝文粋』二・意見十二箇条〈三善清行〉:鳲鳩在桑。均哺養於七子。

『太平記』一九:尸鳩樹頭の花、連枝早く一朝の雨に随ひ。

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