訓蒙図彙57
訓蒙図彙 57
山雞(さんけい)
[訓読]山雞 さんけい やまどり。山雉(さんち)、鸐雉(てきち)、並びに同じ。○大なる者を鷮雉(けう(きょう)ち)と名づく。
[通釈]山雞 さんけい やまどり。山雉、鸐雉、ともに同じ。○大きなのは鷮雉という。
[語釈]●山雞 ヤマドリ(山鳥、Syrmaticus soemmerringii)、鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類。日本の固有種。名前は有名だが、野外で出会うのは少し困難な鳥でもある。全長はオスで約125cm 、翼長20.5-23.5cm 。メスは約55cm、翼長19.2-22cm 。和名の「ヤマドリ」は山地に生息することに由来する。主に標高1,500メートル以下の山地にある森林や藪地に生息し、渓流の周辺にあるスギやヒノキからなる針葉樹林や下生えがシダ植物で繁茂した環境を好む。冬季には群れを形成する。食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、花、果実、種子、昆虫、クモ、甲殻類、陸棲の巻貝、ミミズなどを食べる。
[用例]日本固有の「ヤマドリ」を表わす「山雞」という言葉そのものは中国に古くからある。
『老殘遊記』第六回:今兒有人送來極新鮮的山雞,燙了吃,很好的,我就借花獻佛了。
同::我們那裡有人送的兩隻山雞,都已經片出來了。
『鏡花緣』第二○回:丹桂岩山雞舞鏡,碧梧嶺孔雀開屏。
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