訓蒙図彙53
訓蒙図彙 53
鶤鶏(こんけい)
[訓読]鶤鶏 こんけい 俗に云ふ、たうまる(とうまる)。傖鶏(そうけい)、同じ。
[通釈]鶤鶏 こんけい 俗に「とうまる」という。傖鶏も同じ。
[語釈]●鶤鶏 唐丸とも。にわとりの一種。江戸初期に中国から渡来した闘鶏用のニワトリ。また、それをもとに新潟で作り出された特産種。とさかは単一で直立し、羽色はふつう黒色。鳴き声が長く、日本三長鳴鶏(ちょうめいけい)の一つ。天然記念物。
[解説]鶤鶏を飼育する円筒形の竹籠を唐丸籠(とうまるかご)というが、形が似ているところから、江戸時代、罪人を役人・徒卒が護送する際に用いた竹駕籠を唐丸駕籠といった。逃亡を防ぐため上から網をかぶせた。大罪人を地方から江戸に、または江戸から地方に送るときに用いた。目駕籠とも。
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