訓蒙図彙46
訓蒙図彙 46
雉(ち)
[訓読]雉 ち きじ。野鶏(やけい)なり。華蟲(かちゅう)、夏翟(かてき)、並びに同じ。○白雉(はくち)を鵫雉(とうち)といふ。
[通釈]雉 ち きじ。野鶏のこと。華蟲、夏翟もともに同じ。○白い雉を鵫雉という。
[語釈]●雉 日本の国鳥。また国内の多くの自治体で「市町村の鳥」に指定されている。種小名のversicolorは、ラテン語で「色変わりの」を意味する。日本の古語では「雉子(きぎす)」(10世紀前半成立の『和名類聚抄』巻十八「羽族名」での表記は、「木々須」と記す)。キジやコウライキジは、世界中で主要な狩猟鳥となっている。キジ肉は食用とされている。全長オスが81 cmほど、メスが58 cmほど。翼開長は77 cmほど。山地から平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息している。地上を歩き、主に草の種子、芽、葉などの植物性のものを食べるが、昆虫やクモなども食べる。夜間に樹の上で寝る。飛ぶのは苦手だが、走るのは速い。。人体で知覚できない地震の初期微動を知覚できるため、人間より数秒速く地震を察知することができる。
[用例]
『左傳』隱公元年:祭仲曰、都城過百雉,國之害也。/晉.杜預.注:方丈曰堵,三堵曰雉。一雉之牆,長三丈,高一丈,侯伯之城,方五里,徑三百雉。故其大都不得過百雉。
『文選』鮑照.蕪城賦:是以板築雉堞之殷,井幹烽櫓之勤。
唐.王維「渭川田家」詩:雉雊麥苗秀,蠶眠桑葉稀。
宋.王禹偁「黃州新建小竹樓記」:子城西北隅,雉堞圮毀。
『幼學瓊林』卷四.技藝類:擲骰者,喝雉呼盧。
「野叟曝言」第一五回:自從嗣了進門,喪事一毫不管,終日呼盧喝雉。
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