訓蒙図彙41
雀(じゃく)
[訓読]雀 じゃく すずめ。爵、同じ。瓦雀(がじゃく)なり。老(おい)たるを麻雀といひ、、小なるを黄雀といひ、黄口といふ。あくちすずめ。又白雀有り。
[通釈]雀 じゃく すずめ。爵も同じ。瓦雀のこと。老いたのを麻雀といい、小さいのを黄雀といい、また黄口ともいう。あくちすずめのこと。又、白雀がある。
[解説]雀のくちばしの色は黒色だが、幼鳥の時は淡黄色。このことから、黄雀、黄口という。成鳥でも、繁殖期の終わりごろにはくちばしの根元が黄色になる個体が観察されるという。「麻雀」は中国語で雀のこと(マーチュエ 拼音: máquè)。ゲームの麻雀は「麻将」という。
[用例]
『莊子』讓王:今且有人於此,以隨侯之珠,彈千仞之雀,世必笑之。是何也。則其所用者重,而所要者輕也。
揚雄『太玄經』卷四.乂卦:上九。明珠彈于飛肉,其得不復。
『孔叢子』卷五.論勢:先人有言,燕雀處屋,子母相哺,喣喣焉其相樂也,自以為安矣。灶突決上,棟宇將焚,燕雀顏色不變,不知禍之將及己也。
『新唐書』卷一九二.忠義傳.張巡傳。後形容財物缺乏時,用盡一切方法籌措款項。
宋.邵伯溫『聞見前錄』卷六:將明珠而彈雀,所得者少,所失者多。
『三國演義』第一一三回:入其朝,不聞直言;經其野,民有菜色。所謂燕雀處堂,不知大廈之將焚者也。
『水滸傳』第一○八回:宋江聞報,把那憂國家、哭兄弟的病證,退了九分九釐,欣喜雀躍,同眾將拔寨都起。
『醒世恆言』卷二二.張淑兒巧智脫楊生:這叫做燕雀處堂,不知禍之將及。
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