訓蒙図彙35

鳩(きゅう く)

[訓読]鳩 きゅう く はと。総名なり。図する所は斑鳩(はんきゅう)なり。つちくれ。小にして斑無き者を䳡(すい)となす。鳩子を䳕鳩(ふきゅう)といひ、糠鳩(こうきゅう)といふ。


[通釈]鳩 きゅう く はと。鳩(はと)は、ハト目・ハト科に属する鳥類の総称である。総名である。図は斑鳩を描いたもの。つちくれ。小柄で斑が無いのを䳡とする。鳩の子を䳕鳩といい、或いは糠鳩という。


[語釈]●鳩 ハト目・ハト科に属する鳥類の総称。世界では約42属290種あり、そのうち日本の在来種は、カラスバト属、キジバト属、ベニバト属、キンバト属、アオバト属の5属13種があげられる。


[用例]

『詩經』召南.鵲巢:維鵲有巢,維鳩居之。

漢.焦延壽『易林』卷六.噬嗑之離:鵲笑鳩舞,來遺我酒。

『醒世恆言』卷一七.張孝基陳留認舅:若是小婿承受,外人必有逐子愛婿之謗。鳩僭鵲巢,小婿亦被人談論。

清.紀昀『閱微草堂筆記』卷一○.如是我聞四:我自出錢租宅,汝何得鳩佔鵲巢

『隋唐演義』第八回:如今弄得衣衫襤褸,鵠面鳩形一般,卻去拜他,豈不是遲了

『隋唐演義』第四四回:老兒見說,忙去喚這些婦女來,可憐個個衣不蔽體,餓得鳩形鵠面。

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