訓蒙図彙28

鶩(ぼく ぶ)

[訓読]鶩 ぼく ぶ あひる。鴨(あう(おう))、𪀋(あう(おう))、舒鳬(じよぶ)、家鳬(かぶ)、並びに同じ。


[通釈]鶩 ぼく ぶ あひる。鴨、𪀋、舒鳬、家鳬、すべて同じ。


[語釈]●鶩 マガモ(真鴨、学名:Anas platyrhynchos)は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。アヒル・アイガモとマガモは生物学的には同じ種であり、識別のしがたい場合もある。非繁殖期は、湖沼、河川、海岸に生息する。群れを形成して生活する。越冬中の10月末-12月につがいを形成し、春には雄雌が連れ立って繁殖地へ渡る。繁殖期は湖沼、池、湿地の周辺の草地などに生息する。


[用例]

『楚辭』屈原.卜居:寧與黃鵠比翼乎、將與雞鶩爭食乎。

漢.馬援「誡兄子嚴敦書」:效伯高不得,猶為謹敕之士,所謂刻鵠不成尚類鶩者也。

南朝宋.袁淑「防禦索虜議」:宜選敢悍數千,鶩行潛掩,偃旗裹甲,鉗馬銜枚。

南朝宋.鮑照「採菱歌」七首之一:鶩舲馳桂浦,息棹偃椒潭。

南朝梁.劉勰『文心雕龍』比興:故比類雖繁,以切至為貴,若刻鵠類鶩,則無所取焉。

唐.王勃「滕王閣序」:落霞與孤鶩齊飛,秋水共長天一色。

宋.蘇軾「書劉景文所藏王子敬帖絕句」:家雞野鶩同登俎,春蚓秋蛇揔入奩。

『幼學瓊林』卷四.鳥獸類:刻鵠類鶩,為學初成。

『聊齋志異』卷一○.胭脂:祇緣兩小無猜,遂野鶩如家雞之戀。

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