訓蒙図彙24

鴈(がん)

[訓読]鴈 がん かり。雁、同じ。一名、陽鳥(ようちょう)。○又白鴈(はくがん)有り。


[通釈]鴈 がん かり。雁も同じ。一名、陽鳥。○また白鴈というのがある。


[語釈]●鴈 雁の異体字。カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称。枕詞は「遠つ人」。東西で狩猟の対象であったが、日本では、急速な減少から保護鳥の対象となり、現在では禁猟。家紋の雁金紋(かりがねもん)として図案化され、小串氏、柴田氏、真田氏などの使用がある。


[用例]

『詩經』小雅の篇名。共三章。「詩序」に「鴻鴈、美宣王也。或以為流民喜得安定之所而作之詩。」とある。首章二句:鴻鴈于飛,肅肅其羽。

『淮南子』時則:涼風至,候鴈來、玄鳥歸、群鳥翔。

『白虎通德論』卷七.文質:卿大夫贄,古以麑鹿,今以羔鴈。

『文選』左思.蜀都賦:晨鳧旦至,候鴈銜蘆。

『文選』曹丕.雜詩二首之一:草蟲鳴何悲,孤鴈獨南翔。

唐.司空圖「障車文」:二女則牙牙學語,五男則鴈鴈成行。

唐.白居易「薦李晏韋楚狀」:降羔鴈之禮命,助鵷鷺之羽儀。

宋.樓鑰「祭叔父彬州文」:鴈序彫零,門戶亦替。

元.陳以仁「存孝打虎」第一折:遙望見鴈門紫塞,黃沙漠漠接涯,看了這山遙路遠,更和那日炙風篩,一騎馬直臨蘇武阪,半天雲遮盡李陵臺。

『水滸傳』第一七回:眾做公的面面相覷,如箭穿鴈嘴,鉤搭魚腮,盡無言語。

『群音類選』卷一六.鮫綃記.絞綃會合:為君家信斷鴈鴻秋,終日裡形孤影寡雙眉皺,到今日天付良緣重聚首

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