訓蒙図彙19

鷂(よう)

[訓読]鷂 えう(よう) はしたか。俗に云ふ、はひたか(はいたか)。鷂の小なる者を兄鷂(けいよう)となす。このり。更に小なる者を雀鷂(じゃくよう)となす。すずみだか、つみ。


[通釈]鷂 よう はしたか。俗にはいたかという。鷂の小さいものを兄鷂という。このり。更に小さいのを雀鷂という。すずみだか、つみ。


[語釈]●鷂 ハイタカ(Accipiter nisus)、タカ目タカ科ハイタカ属に分類される猛禽類。 ハイタカ属の模式種。「疾(はや)き鷹」が語源であり、それが転じて「ハイタカ」となった。かつては「はしたか」とも呼ばれていた。ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布している。 日本では、多くは本州以北に留鳥として分布しているが、一部は冬期に暖地に移動する。


[用例]

『晉書』卷四五.崔洪傳:晉武帝時,博陵安平人崔洪以嚴厲剛直見稱於世,為御史時朝中群臣均忌憚之。時人編歌謠稱之「叢生棘刺,來自博陵。在南為鷂,在北為鷹」。

『醒世恆言』卷一三.勘皮靴單證二郎神:若是這廝識局知趣,見機而作,恰是斷線鷂子一般,再也不來,落得先前受用了一番。

『蕩寇志』第三回:並不是我二人不當心,只是這節事,不得不如此長線放遠鷂兒。

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