訓蒙図彙11

鴛鴦(えんおう)

[訓読]鴛鴦 をし(おし)。匹鳥(ひっちょう)、同じ。鳬類なり。大なる者を鸂鶒となす。図する所は蓋し是れなり。鸂鷘(けいちょく)、渓鵡(けいぶ)、並びに同じ。


[通釈]鴛鴦 おし。匹鳥も同じ。鳬類である。大きなのを鸂鶒という。図示したのはつまりこれである。鸂鷘、渓鵡も同じ。


[語釈]●鴛鴦 「鴛」は雄の、「鴦」は雌のオシドリ。カモ科の鳥。全長約48センチ。雄の冬羽は橙(だいだい)色や緑色で美しく、翼に銀杏羽(いちょうば)があり、冠羽やほおの飾り羽をもち、くちばしは赤い。雌は全体に地味な灰褐色で、目の周囲から後方へ白線がある。森の中の湖や川辺の木の洞に卵を産み、またドングリを好む。アジア東部に分布。おしかも。えんおう。冬の季語。


[用例]

晉.葛洪『西京雜記』卷一:趙飛鷰為皇后,……鴛鴦襦、鴛鴦被、鴛鴦褥……。

唐.杜甫「數陪李梓州泛江有女樂在諸舫戲為豔曲二首贈李」詩之二:使君自有婦,莫學野鴛鴦。

唐.白居易「長恨歌」:鴛鴦瓦冷霜華重,翡翠衾寒誰與共。

元.秦夫『東堂老』第一折:我那丈母與他一張獨卓兒,你們都是鴛鴦客,把那卓子與我一字兒擺開著。

『水滸傳』第七二回:轉入中門。見掛著一碗鴛鴦燈,下面犀皮香卓兒上,放著一個博山古銅香爐。

『隋唐演義』第六三回:唐帝亂點鴛鴦的,把幾個女子賜與眾臣配偶。

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