訓蒙図彙9

鸕鷀(ろじ)

[訓読]鸕鷀(ろじ) う、しまつどり。鷧(い)、烏鬼(うき)、水老鴉(すいろうあ)、並びに同じ。


[通釈]鸕鷀(ろじ) う、しまつどり。鷧、烏鬼、水老鴉、ともに同じ。


[語釈]●鸕鷀 鵜(う)の異名。長良川の鵜飼で有名なあの鵜。ウ科の鳥の総称。中形で暗色の水鳥。体と首は細長く、くちばしも長く、先は鋭く下に曲がる。海にも湖沼にもすみ、水中にもぐり魚を捕えるが、餌をとるとき以外はあまり水にはいることがない。全世界に約30種、日本には4種を産するが、普通に見られるのはウミウ、カワウ、ヒメウの3種で、鵜飼に利用されるのはウミウ。中国ではカワウを使う。かはつ。しまつとり。


[用例]

●鸕鷀

唐.王昌齢「萬歳楼」:菱荇分含露立、鸕鷀曝翅遇晴休

●烏鬼

無名氏『漫叟詩話』烏鬼為豬:川人嗜此肉,家家養豬,杜詩所謂「家家養烏鬼」是也。每呼豬,則作烏鬼聲,故號豬為烏鬼。

唐.元稹「酬翰林學士代書」詩:病賽烏稱鬼,巫占瓦代龜。注:南人染病,競賽烏鬼。楚巫列肆,悉賣瓦卜。

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