訓蒙図彙8

蝙蝠(へんふく)

[訓読]蝙蝠 かわぼり。伏翼(ふくよく)、服翼(ふくよく)、蟙䘃(しょくぼく)、仙鼠(せんそ)、天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)、並びに同じ。


[通釈]蝙蝠 かわぼり。伏翼、服翼、蟙䘃、仙鼠、天鼠、飛鼠、ともに同じ。


[語釈]●蝙蝠 コウモリ。コウモリ目は翼手目ともいう。約980種程が報告されているが、その種数は哺乳類全体の4分の1近くを占め、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループとなっている。極地やツンドラ、高山、一部の大洋上の島々を除く世界中の地域に生息している。「かわぼり」(かわほり)は古名で、「こうもり」は転訛したものという。他に「夜燕」という語も。


[用例]

唐.韓愈「山石」詩:山石犖确行徑微,黃昏到寺蝙蝠飛。

『通俗編』聲音引『荔枝譜』:破竹五六尺,搖之答答然,以逐蝙蝠之屬。

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