和俗童子訓81

貝原益軒著『和俗童子訓』81

双鈎とは、筆のもちやう也。大指と食指、中指の二指と対してはさむを云。食指一(つ)をかけてはさむをば、単鈎と云。単鈎は手かたまらずして、筆に力なし。故に双鈎をよしとす。日本流は、多くは単鈎を用ゆ。


【通釈】

双鈎(そうこう)とは、筆の持ち方のこと。親指と人指し指、中指の二指と対してはさむことをいう。人指し指一つをかけてはさむのを単鈎(たんこう)という。単鈎では手が固まらないため、筆に力がない。このため双鈎のほうがよい。日本流は、多くは単鈎を用いている。


【解説】

 双鈎と単鈎の違いは図解のごとし。

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