和俗童子訓78
貝原益軒著『和俗童子訓』78
小児、初て手習するには、先(ず)一二三四五六七八九十百千万億、次に天地、父母、五倫、五常、四端、七情、四民、陰陽五行、四時、四方、五穀、五味、五色などの名目の手本を、真字に書て、大に書習はしむべし。
【通釈】
小児が初めて手習いするには、まず一二三四五六七八九十百千万億、次に天地、父母、五倫、五常、四端、七情、四民、陰陽五行、四時、四方、五穀、五味、五色などの名目の手本を、楷書に書いて、大いに書き習わせるがよい。
【解説】
これらの言葉はこの世を構成する自然のものおよび人として守るべきもので、ただ字を書くだけではなく、同時に修養の意味も兼ね合わせている。
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