和俗童子訓48
貝原益軒著『和俗童子訓』48
小児のともがら、たはぶれ、おほく云べからず。人のいかりををこす。又、人のきらふ事、云べからず、人にいかりそしられて、益なし。世の人、おほくいやしきことをいふとも、それをならひて、いやしき事云べからず。小児のことばいやしきは、ことにききにくし。
和俗童子訓 巻之二 終
【通釈】
小児の者たちは、戯れ言を多く言ってはならない。人の怒りを招いてしまう。また、人の嫌がることを言ってはならない。人から怒られそしられて、なんの益もない。世の人、多く下品なことを言っても、それを聞き慣れて、同じように下品なことを言ってはならない。小児の言葉が下品なのは、ことさら耳障りである。
和俗童子訓 巻之二 終
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