和俗童子訓3
貝原益軒著『和俗童子訓』3
富貴の家には、よき人をゑらびて、早く其子につくべし。あしき人に、なれそむべからず。貧家の子も、はやくよき友にまじはらしめ、あしき事にならはしむべからず、凡小児ははやくおしゆると、左右の人をゑらぶと、是、古人の子をそだつる良法なり。必是を法とすべし。
[通釈]
富貴の家においては、善い人を選び、早くその子につけるようにする。悪い人に慣れ染まるようにさせてはならない。貧家の子も、早く善い友に交わるようにさせ、悪い事に慣れるようにさせてはならない。およそ小児は早く教えるのと、周囲の人を選ぶのとは、これは古人が子を育てた良法である。必ずこれを手本とすべし。
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