南留別志396

荻生徂徠著『南留別志』396

一   検非違使(けびいし)の靭(うつぼ)をかくるは、今の閉門なりといふ。贖(しょく)をはたるかぎり、閉門させたるなるべし。


[語釈]

●検非違使 律令制下の令外官の役職。「非違を検察する天皇の使者」の意。検非違使庁の官人。佐(すけ)と尉(じょう)の唐名は廷尉(ていい)。京都の治安維持と民政を所管した(=画像)。平安時代後期には令制国にも置かれるようになった。 

●靭 靫(ゆぎ・ゆき)、箙(えびら)とも。 矢を入れる筒型の容器。 

●贖 金品により罪をあがなうこと。

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